セールスファネルとは?LPとの違いと、講座・コンサル販売の構成例

セールスファネルとは? 知ってもらう・価値を伝える・申し込んでもらう・購入と、段ごとに細くなる漏斗の図

セールスファネル(ファネル)とは、商品を知ってから購入するまでのお客様の行動を、段階に分けてとらえる考え方です。段階を進むほど人数が絞られていく様子が、上が広く下が細い漏斗(じょうご)に似ていることから、この名前で呼ばれます。

講座やコンサルの販売では、SNSや広告、登録のページ、メールやLINEの配信、セミナー、個別相談、販売ページなどが、それぞれの段階の接点になります。どの段階でお客様が先に進まなくなっているかが分かれば、直す場所が決まります。よく使われる4つの形と、UTAGEの画面での数字の見方を、順に見ていきます。

目次

ファネルの考え方

ファネルは、お客様が通る段階を、上から順に並べて考えます。講座やコンサルの販売では、次の3段階で考えると整理しやすくなります。

講座の販売でのファネルの例(説明のための仮の例)

  1. 1

    知ってもらう・登録してもらう

    • SNSや広告から、登録のページ(LP)へ
    • メールアドレスやLINEを登録してもらう
  2. 2

    判断に必要な情報を伝える

    • 講座の内容、対象の人、受講後に目指す状態を、動画やセミナー、配信で伝える
  3. 3

    申し込んでもらう

    • 販売ページで購入する
    • または、個別相談に申し込み、相談のあとに購入を決める

段階ごとに見ておく数字

  • 登録した人の数
  • 相談に申し込んだ人・相談を受けた人の数
  • 購入した人の数

個別相談への申込は、購入ではありません。相談で売る形では、申込・実施・購入を分けて数えます。段階の分け方に決まりはなく、商品や売り方によって変わります。

「ファネル」という言葉は、ツールの機能名として使われることもあります。UTAGEでは、販売のページや決済の設定をまとめて作る機能を「ファネル」と呼んでいます。この記事の「ファネル」は、特に断らない限り、お客様の行動を段階に分ける考え方の意味で使います。

LPとの違い

LP(ランディングページ)は、この記事では、登録や購入をしてもらうための1枚のページの意味で使います。LPは、ファネルの中の接点の1つです。ファネルは、LPだけでなく、SNSやメール・LINE、セミナー、個別相談なども含めた、購入までの流れ全体を指します。

ページの数に決まりはなく、販売ページが1枚でも、知ってから購入するまでの段階はあります。

LPファネル
何を表すか1枚のページ知ってから購入するまでの段階と、その流れ
目的登録や購入など、1つの行動をしてもらう段階ごとに、次へ進むのに必要な情報や接点を用意する
見る数字そのページで登録・購入した人の割合段階ごとに、次へ進んだ人の割合
UTAGEの画面LP・動画・説明会のページを、順に並べて管理するUTAGEのファネルの画面。左にランディングページ・動画1・動画2・動画3・説明会のページが順に並び、右にLPのプレビューが表示されている
ファネルのページ一覧(ファネル > ページ)

構成の例:よく使われる4つの形

講座やコンサルの販売で使える構成を、UTAGEの事例を参考に単純にして挙げます。はじめの3つは購入までの流れの違いで、必要な説明の量と、個別に対応できる時間に合わせて選びます。4つ目は、ほかの構成の購入のあとに足す形です。

販売ページで、直接売る

流れ

  • SNS
  • 販売ページ
  • 購入・決済
  • 購入後の案内

向いている場面

商品の内容が販売ページで伝わり、その場で判断してもらえるとき。

活用事例

綾さん(クリエイター育成スクール運営)の事例:SNSから販売ページへ案内して講座を販売し、決済が終わるとそのまま会員サイトへ、そのあとコミュニティへ案内しています。

セミナーで説明してから、個別相談で申し込んでもらう

流れ

  • SNS・広告
  • LP
  • 配信
  • セミナー
  • 相談の申込
  • 相談
  • 購入

向いている場面

高価格の講座やコンサルで、1対1で話してから決めてもらいたいとき。

活用事例

城山恒予さん(Webデザイナー養成講座)の事例:SNSや広告からLINEに登録してもらい、ステップ配信(登録した日から決まった順番で届くメッセージ)でセミナーへ案内し、個別相談を経て講座を販売しています。

録画のセミナーで説明してから、相談へ

流れ

  • LP
  • オートウェビナー
  • 相談の申込
  • 相談
  • 購入

向いている場面

毎回同じ説明をしているセミナーを、オートウェビナー(自動ウェビナー:録画したセミナーを決まった時刻に自動で配信する仕組み)に置き換えたいとき。2つ目の形の変形です。

活用事例

中川瞬さん(マーケティング・システム会社経営)の事例:登録した人にオートウェビナーを見てもらってから個別相談へ進む形にしています。相談の時間は、1件あたり1時間から30分ほどに短くなりました。

(購入のあとに足す形)購入した直後に、上位の商品を案内する

流れ

  • 最初の購入
  • 追加の商品の案内
  • 買う/買わずに最初の商品の案内へ

向いている場面

手頃な価格の商品で最初の購入をしてもらい、関心の高い人に次の商品を案内したいとき。

活用事例

齋藤たいきさん(AIクリエイティブ教育コミュニティ)の事例:販売用の動画で入口の商品を案内し、買った人にその場で中くらいの価格の商品を案内しています。カード情報を入れ直さずに決済できるようにしています。

各事例の売上などの数字は、事例のページで紹介しています。これらの数字は、ファネルの形だけでなく、広告や配信、商品の内容も含めた事業全体の結果です。

コーチ・コンサルの方の事例は、「コーチ・コンサルのUTAGE活用事例15選」にまとめています。

どこまで作り込むか

説明の段階を増やす場面

  • 価格が高く、購入を決めるまでに説明が要る商品
  • 内容を理解してもらうのに、動画やセミナーで見せたほうが伝わる商品
  • 購入の前に、1対1で相手の状況を聞いたほうがよい商品

ページや配信を作り込まずに始める場面

  • 1枚の販売ページで、判断に必要な情報を伝えられる商品
  • 売る数が少なく、1人ずつ案内したほうが早い
  • 商品や価格がまだ固まっていない(先にお客様と話して確かめる)

段階を増やすほど売れる、というものではありません。段階が増えると、作るページや配信が増え、直す手間も増えます。足りない説明を補う段階から、順に足していきます。

数字を見て、直す場所を決める

ファネルの考え方が役立つのは、どの段階で人が先に進まなくなっているかを、数字で確かめられるところです。同じ時期・同じ入口から来た人について、段階ごとに次へ進んだ割合を見ます。

段階ごとに次へ進んだ割合の例(説明のための仮の数字。目安ではありません)

登録した100人のうち、相談に申し込んだ人

申込10%

相談に申し込んだ10人のうち、相談を受けた人

実施80%

相談を受けた8人のうち、購入した人

購入25%

この例は、登録100人→相談の申込10人→相談の実施8人→購入2人です。それぞれの割合は、次の段階に進んだ人数を、前の段階の人数で割って出します。登録した人全体のうち購入した人は2%です。

申込のあとに欠席が多ければ日程や事前の案内を、相談のあとに購入に進まなければ相談の内容や商品が合っているかを見直します。数字は原因を調べる手がかりで、いちばん減っている段階が必ず問題とは限りません。

特に、購入までに日数がかかる商品では、登録した時期をそろえて、その後の購入を追います。

UTAGEで段階ごとの数字を見る

UTAGEのファネルマップ(β版)では、ファネルのページを段階の順に並べて、ページごとのアクセス数・登録数・売上を1つの画面で見られます。各ページにつないだシナリオやイベント、商品も、同じ画面から確かめられます。

UTAGEの画面ページごとの登録数と売上を、1画面で見るUTAGEのファネルマップ(β版)。オプトインLP、サンクスページ、説明会ページが上から順につながり、ページごとにアクセス数・登録数(説明会ページは売上も)と、連携シナリオ・連携イベントの欄が表示されている
ファネルマップ(β版)(ファネル > ファネルマップ)。例の画面のため数字は0

UTAGEの登録経路の機能では、1つのLPに、広告やSNSなど入口ごとのリンクを発行できます。リンクごとに、アクセス数・登録数・登録率・売上件数・購入率・売上金額を日ごとに見られます。LPを入口ごとに複製しなくて済みます。

UTAGEの画面入口ごとに、登録率と売上を比べるファネルのデータ(合算)の画面。表示条件の登録経路で「Facebook広告」を選び、KPIの表にランディングページとサンクスページのアクセス数・UU・登録数・登録率・売上の件数・購入率・売上が並んでいる
データ(合算)を登録経路で絞った画面(ファネル > データ(合算))

相談に参加したか、成約したかは、UTAGEのイベント・予約の機能で、運営する側が手で記録します。

UTAGEで作るときの機能と費用

ファネルは考え方なので、特定のツールがなくても作れます。登録のページ、メールやLINEの配信、決済、会員サイトを、それぞれ別のサービスでつないで組むこともできます。

販売の件数が少なく、いまのサービスと手作業で無理なく対応できているなら、月額の費用と設定の作業を増やしてまで導入する必要性は高くありません。

ファネルを作っても、集客が自動でできるわけではなく、ページや配信を用意するだけでは、見込みのお客様との接点は増えません。最初の段階にあたるSNSや広告、紹介などからの案内と、登録したあとに購入へ進む流れは、分けて考えます。UTAGEで作れるのは、主に後者のページや配信です。

UTAGEが向いているのは、ページ・配信・決済・購入後の案内を1か所で作り、つなぐ手間を減らしたいときです。減らしたい作業と、続けて使う機能がはっきりしてから判断します。ツールを分けた場合との違いは「講座・コンテンツ販売ツールの選び方」で、UTAGEの機能と料金は「UTAGEとは」で紹介しています。

UTAGEでは、「ファネル」の機能の中にページを作って順に並べます。

テンプレートから始める

UTAGEでは、よく使われる流れをテンプレートとして用意しています。たとえば「かんたん個別相談ファネル」は、LINE登録、動画の視聴、個別相談の申込という流れを作るときの出発点になります。そろうのはページの構成までです。

使うには、LINE公式アカウントとの連携、個別相談の予約の設定、動画や配信の文面の準備が要ります。公開の前に、登録から配信、予約まで意図どおりに動くかを確かめます。

UTAGEの画面よく使われる流れを、テンプレートから始めるUTAGEのファネルのテンプレート一覧。かんたん個別相談ファネル、メールアドレス登録ファネル、説明会ローンチファネルなどがカードで並ぶ
ファネルのテンプレートの一覧

アップセルのページを作る

アップセル(購入を考えている人や購入した人に、上位の商品を案内すること)について、UTAGEでは、最初の購入の直後に別の商品を案内するページを作れます。最初の購入で使ったカードの情報を使い、カード情報を入れ直さずにボタンで決済できます。

対象は1つの商品で、注文に別の商品を追加する形(オーダーバンプ)には使えません。決済代行会社によって、使える条件が違います。

UTAGEの画面購入の直後に、上位の商品を案内するアップセルページの編集画面。左の「アップセル購入ボタン」の設定で連携商品に「オンライン講座アカデミー 本講座」を選び、右のページに「はい、注文に追加します」のボタンがある
アップセルページの購入ボタンに、商品をつなぐ設定(ページの編集画面)

アップセルは必須ではありません。購入した人に続けて案内したい商品があるときに使います。購入の直後に案内が続くと、押し売りのように感じる人もいるため、最初の商品と関係が深い商品に絞ります。

追加の購入は任意だとわかるようにし、金額と内容をはっきり示します。買わなかった人も、最初に購入した商品の案内へ進めるようにしておきます。期限を設ける場合は、実際の条件どおりに示します。

費用

ファネルの作成とテンプレートは、UTAGEの月額21,670円(税込)に含まれ、初期費用はかかりません。UTAGEを通した決済に、UTAGE側の1件ごとの決済手数料はかかりません。料金は2026年10月時点のものです。

使うもの別にかかる費用・準備
メールで案内する・自分で取得したドメインのメールアドレス
・送信元を認証する設定(DKIM・DMARC)
・レンタルサーバーとドメインの費用
LINEで案内する・LINE公式アカウント
・送る通数によっては利用料がかかる(目安は「ステップ配信とは」に書いています)
カードで決済する・決済代行会社との契約と、その手数料
・契約によっては月額の費用
・利用の前に審査がある場合もある
広告で集客する広告費

UTAGEの側にも、使い方によって追加の費用があります。動画などの保存容量が合計1TBを超えた分の追加、作業を手伝う人用のアカウントの6人目以降の追加、Zoomで自動配信する機能(β版)です。Zoomの機能は、UTAGEの有償オプションに加えて、Zoomの有料プランなどの契約も要ります。

ブラウザで見てもらうオートウェビナーは、この追加の費用なしで使えます。

サポートは、メールでの問い合わせとマニュアルが基本で、UTAGEをお使いの方は、60分の個別オンライン相談(Zoom)を月1回まで無料で使えます。ほかに勉強会や作業会があります。

自分のファネルを書き出す表

ここまでの内容を、自分の商品に当てはめて書き出します。まず「構成の例」のはじめの3つから近い形を選び(購入のあとに案内したい商品があれば4つ目を足す)、段階ごとに、右の欄を自分の場合で埋めます。

段階・使う接点の例・見る数字自分の場合
知ってもらう・登録してもらう
接点の例:SNS・広告・登録のページ(LP)
見る数字:登録した人の数
判断に必要な情報を伝える
接点の例:動画・セミナー・メールやLINEの配信
見る数字:相談に申し込んだ人・相談を受けた人の数
申し込んでもらう
接点の例:販売ページ・個別相談
見る数字:購入した人の数

動かし始めたら、段階ごとに次へ進んだ割合を見て、減っている段階の原因を確かめてから直します。

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