- 売上100万円の赤字だった4,415万円
- 広告費に対する売上(ROAS)0%(成約ゼロ)300%
- 個別相談の時間1件あたり1時間30分ほどに短縮
個別相談の成約率が低い原因は、セールストークではなく「相談の前に、商品の価値が伝わっていないこと」にあるかもしれません。
マーケティング・システム会社を経営する中川瞬さんは、個人向け(BtoC)から法人向け(BtoB)へターゲットを変えた際、個別相談11件で成約ゼロ、広告費100万円が赤字という壁に突き当たりました。
そこから個別相談の手前にオートウェビナー(録画したセミナーを自動で開催する仕組み)を置き、V字回復しています。売上は4,415万円、広告費の3倍を売り上げる(ROAS300%)までになりました。
法人向けビジネスを展開している方、個別相談の成約率を改善したい方へ。出発点は新しい施策ではなく、成約しなかった11件の相談を読み直すことでした。
内容と数字は、2026年3月発行の『UTAGE活用事例集2026』に掲載した時点のものです。
事業概要と、導入前の課題
中川瞬さんは、マーケティング・システム会社を経営しています。IT導入支援事業者として、企業のマーケティング支援とシステムの導入・運用を手掛けています。また、特許を取得している通販システムを、フランチャイズ形式でBtoBにも展開しています。
これまで副業希望者向けのBtoCで展開していた「特許取得済みの通販システム及びコンサルティング」のプロジェクトを、新たに新規事業を探している経営者向けのBtoBで実施するという、大きな戦略転換がありました。決済者が経営者であることから、直接個別相談にてオファーする戦略をとったのです。
しかし、時間をかけて11件の個別相談を実施したものの、成約はゼロ。結果として、広告費100万円が赤字の状態になってしまったのが最大の課題でした。
BtoCでは売れていた商品です。同じ商品が、相手が経営者になった途端に売れなくなった。ここから何を読み取るかが、この事例の分かれ目でした。
成果につながったマーケティング全体像
変更点は1つです。「いきなり個別相談」だった流れの手前に、オートウェビナーを入れました。
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広告 / 記事形式のページ 2つの集客の入口
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LP(登録ページ) メールアドレスを登録すると、オートウェビナーを見られる
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登録完了ページ LINE登録を案内
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ステップ配信 メール・LINEを決まった順番で自動で送る
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オートウェビナー
参加しなかった人には、別の配信の流れでもう一度案内
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個別相談
参加しなかった人には、別の配信の流れでもう一度案内
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本命の商品 コンサルティング
買わなかった人には、別の配信の流れでもう一度案内
手頃な入口の商品を先に売らず、本命の商品を直接販売する流れ
もう1つ目を引くのが、各段階から分かれる「もう一度案内する」ための枝です。ウェビナーに参加しなかった人、個別相談に参加しなかった人、商品を買わなかった人。それぞれに別の配信の流れ(シナリオ)が用意されています。
活用した機能と、具体的な施策
使っている機能は、オートウェビナー、スプレッドシート連携、シナリオ分岐の3つです。
オートウェビナー ── 相談の前に、商品の価値を伝える
従来の「いきなり個別相談」というフローを変更し、個別相談の前にUTAGEの「自動ウェビナー」を設置し、事前教育を行う流れにしました。
スプレッドシート連携機能 ── リアルタイムで数値を計測する
登録、ウェビナー申込、視聴完了、個別相談申込など、見込み客の主要な行動データをリアルタイムでスプレッドシートに出力するように設定。これにより、数値計測と問題点の分析を可能にしています。
シナリオ分岐 ── 参加しなかった人・買わなかった人に、もう一度案内する
「自動ウェビナーの不参加者」「個別相談の不参加者」「商品未購入者」に対して、それぞれ別のシナリオに分岐させて、再アプローチを行う流れを組んでいます。
成功させるためのコツ・工夫
中川さんが最初にやったのは、新しい施策を足すことではありませんでした。成約しなかった11件の相談を読み直すことです。
成約ゼロだった11名の個別相談(失注データ)を分析した結果、商品内容の優位性や、他社とのサービスの違いが、個別相談の段階でまったく伝わっていないことが判明しました。つまり「事前の教育が足りない」ことが、個別相談で成約できない直接的な原因だと特定したのです。
また、個別相談時のやり取りから、BtoCとBtoBとでは「判断に必要な要素が異なる」という決定的な違いも分かりました。そこで、これら「BtoBの判断材料」を踏まえた教育用の動画を用意し、自動ウェビナーを運用することにしたのです。
成約に至らなかった11件の個別相談を単なる失敗と捉えず、「対象者の状況を把握する」ための貴重なデータとして活用しました。
そこから、「何がずれているのか?」「何が足りないのか?」「BtoCでずっと売れているにも関わらず、なぜBtoBで売れないのか?」という根本的な理由を徹底的に分析したのです。コツというよりは、リアルタイムに数字と向き合いながら、愚直に「対象の理解」に努めました。
成約しなかった11件は、捨てれば100万円の損失で終わります。読めば、BtoBの判断材料が11件ぶん手に入ります。オートウェビナーの中身は、ここから作られました。
具体的な成果
成約ゼロ・赤字100万円という状況からのV字回復です。
- 売上:100万円の赤字 → 4,415万円
- ROAS:0% → 300%
- 個別相談時間:1時間 → 30分ほどに短縮
個別相談の時間が半分になっているのは、説明が事前に済んでいるからです。相談の場でやることが「説得」から「確認」に変わっています。
実感できた変化・今後の展望
このプロジェクトは、中川さんの会社が共同事業(JV)として手がけ、講師の方が実施している案件です。その講師の方から届いた声です。
「集客した後の動線、つまり自動ウェビナーから個別ZoomまでがUTAGEで自動化されている仕組みのおかげで、私はZoomの個別相談でクロージングすることだけに集中できます。このプロジェクトで継続的に売上が上がり続けていて、とても助かっています」
クロージングは、相談の最後に申し込みを決めてもらう場面のことです。ここからは、中川さん自身の言葉です。
まず最初に素晴らしいシステムを提供していただき、本当にありがとうございます。UTAGEを自社で使わせていただき、業務改善ができ、さらには売上も増やすことができ、感謝しかございません。
今年からUTAGEの使い方をお伝えする活動をさせていただき、約650件のご相談をお受けしている状況です。また、UTAGEの構築チームは現在25名ほどになりました。
最後に、これからUTAGEを使う方へのメッセージです。
これから導入される方は、UTAGEという素晴らしいシステムをぜひ活用していただきたいです。すでに活用している方は、ぜひ一緒にUTAGEを盛り上げていけたら嬉しいです!
まとめ
中川さんは、成約に至らなかった11件の個別相談を分析し、相談の手前に商品の価値を伝えるオートウェビナーを置きました。
セミナーの申込や視聴、相談の申込といったお客様の行動はスプレッドシートに記録し、数字で確かめています。
感覚に頼らず、数字とお客様の理解に努める姿勢が、企業向けの高額な商品を売るうえでの鍵になっています。
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