ステップ配信とは、登録した日などを起点に、あらかじめ決めた順番とタイミングで、メールやLINEを自動で送る仕組みです。登録した人ごとに、その人の登録日時から数えて「登録直後に1通目、翌日に2通目」のように送られます。メールで行うものは、ステップメールとも呼ばれます。
この記事では、何通をいつ送るかの組み立て方を、実際にUTAGEを使っている方の例で説明します。一斉配信・リマインダ配信との違い、メールとLINEの準備と費用も扱います。
ステップ配信の仕組み
ステップ配信の起点は、メールアドレスやLINEの登録、商品の購入など、その人が何かをした時点です。今日登録した人にも、来月登録した人にも、それぞれの登録日時から数えて、同じ順番で送られます。
講座に関心を持った人への配信の例(説明のための仮の例)
-
1
登録する
- 無料の資料や動画を受け取るために、メールアドレスやLINEを登録する
-
2
決めた順番で届く
- 登録直後:特典と、これから届く案内を知らせる
- 翌日:受講前によくある悩みを解説する
- 3日後:講座の内容と、個別相談の申込先を案内する
-
3
行動に合わせて切り替える
- 途中で購入した人には、販売の案内を止めて、受講の案内に切り替える
ステップ配信で自動になる部分
- 登録した人ごとに日数を数える
- 決めた順番と時刻に送る
購入した人への販売の案内を止めて受講の案内に切り替えるのは、購入の情報と連携した別の設定です(UTAGEでの方法は「購入した人への販売の配信を止める」で説明します)。文面を考えること、反応を見て直すことは人が行います。
実際に届くかどうかは、配信の解除や、送る相手の条件、時刻の設定によって変わります。配信した時刻と、受け取った人が読む時刻は同じとは限りません。
何通を、いつ送るか

一律の正解はありません。まず、登録した人に次にしてほしい行動を1つ決め、相手がその行動を決めるのに要る説明を何通かに分けます。たとえば個別相談への案内なら、「特典とこれから届く案内」「受講前の疑問」「講座の対象と相談先」の3通から考える方法があります。
仕組みの図で示した3通を、目的と件名の例にすると次のとおりです。
| 送る時点 | 目的 | 件名の例(説明のための架空の例) |
|---|---|---|
| 登録直後 | 約束した特典と、これから届く案内の予定を知らせる | 資料をお届けします |
| 翌日 | 受講前の疑問に答える | 仕事と受講を両立するための、学ぶ時間の決め方 |
| 3日後 | 合いそうな人が相談に進めるようにする | 講座で扱うこと・扱わないことと、個別相談のご案内 |
3通目で講座や相談を案内するので、登録の画面で、資料に加えて講座や相談の案内も届くこと、配信の予定、解除の方法を示しておきます。
UTAGEを使っている方の組み方
送る内容や順番に工夫がある、UTAGEの利用者3名の例です。売上などの数字は、ほかの取り組みも含めた事業全体の結果です。そのため、この記事では載せず、各事例のページで紹介しています。
アポロン陽子さんオンラインビジネスコンサルタント
- 組み方
- 8時3分は学びの配信、19時は講座の案内と、時刻ごとに役割を分け、LINEとメールで同時に送っています
- 配信のあと
- ステップ配信が終わった人は、ふだんのメールマガジンの配信へ自動で移しています
こんのりりさんオンラインアカデミー運営
- 組み方
- 体験会までの3日間に3通。1日目は講座の世界観、2日目は卒業生の事例、3日目は体験会で得られる変化を送っています
- 分け方
- 体験会のあとは、参加した人には講座の案内、欠席した人には振替の案内と、ラベル(タグ。登録者に付ける目印)で送る内容を分けています
まどかさん美容講座・マーケティング支援
- 組み方
- 数年分のステップ配信を用意して、接点を保っています
- 会員サイトとの組み合わせ
- 講座のレッスンの公開日に合わせて、ステップメールを送っています
事例の時刻や回数が、どの商品にも合うわけではありません。配信を増やすときは、反応や解除の様子を見ながら調整します。メールは、1日に送る回数を急に増やすと、受け取る側のメールサービスで届くのが遅れることがあります。
コーチ・コンサルの方の事例は、「コーチ・コンサルのUTAGE活用事例15選」にまとめています。
一斉配信・リマインダ配信との違いと、向いている場面
メールやLINEの配信には、ステップ配信のほかに、一斉配信とリマインダ配信があります。違いは、送る日時の決め方です。
| 一斉配信 | ステップ配信 | リマインダ配信 | |
|---|---|---|---|
| 送る日時の決め方 | 送る側が日時を指定する | 登録などの時点からの経過日数・時間で決める | セミナーなどの開催日を基準に、その前・当日・後で決める |
| 使い方の例 | 新しい講座の告知、毎週月曜に送るメールマガジン | 登録直後のお礼、翌日の講座紹介 | 参加するセミナーの前日の案内、開催後のお礼 |
登録した日がばらばらな参加者に、それぞれが参加するセミナーの前日に案内を送りたいなら、開催日を基準にするリマインダ配信が合います。UTAGEでは、どれも送る相手を条件で絞れ、この3つを同じ配信の流れ(シナリオ)の中で使えます。

向いている場面
- 登録してくれた人に、毎回同じ案内を順番に送るとき
- 講座の考え方や事例を、何日かに分けて伝えたいとき
- 検討に時間がかかる商品で、間を空けて接点を保ちたいとき
ほかの方法がよい場面
- その日の出来事に合わせて内容が変わるお知らせ
- 決まった日に全員へ届けたい告知(一斉配信が合う)
- 1人ずつ事情を聞いて答えるやりとり
UTAGEが向いている場合と、組むときの設定
ステップ配信を使いたいからといって、UTAGEが必要とは限りません。LINE公式アカウントにも、ステップ配信の機能があります(LINE公式アカウントのマニュアル)。
LINEだけで、友だち追加のあとに決めた案内を順番に送ることが目的なら、まずその機能で、配信を始める条件、間隔、必要な通数を組めるかを確かめます。いまメールの配信サービスを使っているなら、同じように、そのサービスで組めるかを確かめます。
LINE公式アカウントのステップ配信に置けるステップは、条件で分けたルート1本ごとに10個まで、全体で100個までです(2026年10月時点)。
UTAGEが向いているのは、メールとLINEを1つの流れで送りたいときや、UTAGEの決済・会員サイトと購入後の案内をつなげたいときです。ほかの機能は「UTAGEとは」で、ツールの選び方は「講座・コンテンツ販売ツールの選び方」で紹介しています。
自動で届くぶん、登録した人にとって合わない配信が続くこともあります。配信の解除をしやすくしておくこと、購入などで目的を終えた人への販売の配信を止めることは、送る側で用意しておきます。
送るタイミングを指定する
UTAGEでは、送るタイミングを「登録直後」「登録から何日後の何時何分」「登録から何日何時間何分後」の3つから選びます。「登録当日の20時」のように時刻を指定した場合、20時を過ぎてから登録した人の扱いは、設定で決めます。
その回を送らない設定と、翌日に送り、以降の時刻指定の配信も1日ずらす設定があります。

メールとLINEを1つの流れで送る
メールとLINEは、同じシナリオの中に並べられます。登録直後にメールで動画の視聴URLを送り、同じ時刻にLINEでもお知らせする、といった組み方ができます。

メールとLINEの登録を同じ人として管理するには、登録の経路を設計する必要があります。経路によっては、同じ人が別々の登録者として管理されます。
購入した人への販売の配信を止める
ステップ配信をそのままにすると、講座を買った人にも「講座のご案内」が届き続けます。UTAGEの商品で決済した場合は、購入した人を受講の案内のシナリオへ登録し、販売用のシナリオを止める設定ができます。

この方法では、受講の案内のシナリオで案内を送ったあとに、販売の案内のシナリオが止まります。購入した直後に止めたいなら、受講の案内の最初の1通を「登録直後」に送ります。UTAGEに購入の情報が入らない売り方(ほかのサービスでの決済など)では、別の方法で止める必要があります。
送る内容と相手を、人によって分ける
メールの本文は、ラベルや、登録した経路などの条件で出し分けられます。ただし、この本文の中での出し分けは、HTMLメールでは使えません。
ステップ配信の途中の人に、一斉配信の告知まで届くと、通数が増えすぎることがあります。一斉配信の条件を登録日で絞るか、「ステップ配信中」のラベルを付けて一斉配信から外す方法があります。
途中でステップを増やしたとき
増やした回は、送信タイミングにまだ達していない人には届きます。タイミングをすでに過ぎた人には、増やした回を今すぐ送る設定も選べます。
必要なものと費用
準備は、メールとLINEのどちらで送るかによって変わります。共通して、送る目的と、何通をどの間隔で送るかを決め、UTAGEでシナリオを作ります。
| 送り方 | 用意するもの |
|---|---|
| メールで送る | ・自分で取得したドメインのメールアドレス ・送信元を確かめる認証の設定(DKIM・DMARC) ・レンタルサーバーとドメインの契約(使える契約があれば、新しい契約は要らないことも) |
| LINEで送る | ・LINE公式アカウント ・UTAGEとの連携の設定 |
| 両方で送る | 上の2つに加えて、同じ人を1人として扱うための登録の経路の確認 |
メールの準備の順番は「UTAGEのメルマガ・ステップ配信」で説明しています。
UTAGEの利用料は、月額21,670円(税込)で、ステップ配信もここに含まれます。メール用のサーバーとドメイン、LINE公式アカウントの料金は別です。UTAGEとLINE公式アカウントの料金は2026年10月時点のものです。UTAGEのサポートは、メールでの問い合わせとマニュアルが基本です。
UTAGEをお使いの方は、60分の個別オンライン相談(Zoom)を月1回まで無料で使えます。
LINEの通数と費用
LINE公式アカウントには、月に送れる通数の上限があり、無料プランは月200通までです。上限に達すると、UTAGEからのLINEのステップ配信も送れなくなります。
通数に数えない配信もあります。UTAGEのLINEのステップ配信では、友だち追加の直後やブロック解除の直後に、シナリオへの登録と一緒に送るメッセージは数えません。それ以外のステップ配信のメッセージは、登録の直後に送るものも含めて数えます。
| 月額(税込) | 月の通数 | 超えた分 |
|---|---|---|
| 0円 | 200通 | 送れない |
| 5,500円 | 5,000通 | 送れない |
| 16,500円 | 30,000通 | 追加で送れる(有料) |
たとえば、通数に数える配信を同じ月に100人へ3回送り、ほかに配信がなければ300通です。無料のプランでは足りず、月5,000通まで送れる月額5,500円のプランなら収まります。この場合の月額は、UTAGEの21,670円とLINE公式アカウントの5,500円で、合わせて27,170円(税込)です。
メール用のサーバーとドメイン、決済の費用は含みません。実際に送った通数は、LINE公式アカウントの管理画面で確かめます。
最初の3通を作る順番
- 登録した人に次にしてほしい行動を1つ決める(個別相談の申込、体験会への参加など)
- 相手がその行動を決めるのに要る説明を3通に分け、送る日時を決める
- 自分のメールアドレスとLINEで登録し、登録から順に届くかを確かめる
配信を始める前に確かめること
- 本文とリンク
- 指定の時刻を過ぎて登録した場合の扱い
- 購入したあとに、販売の案内が止まること
- 配信を解除したあとに、届かないこと
- 宣伝のメールを受け取ることへの同意と、その記録
配信を始めたら、開封だけでなく、案内先へのクリック、申込や購入、配信の解除を見て直します。


