オートウェビナー(自動ウェビナー)をUTAGEで使っている9件の事例を、組み方と成果の数字でまとめました。オートウェビナーは、録画したセミナーを、あらかじめ決めたスケジュールで自動的に配信する仕組みです。
9件は、どれもオートウェビナーを施策の中心に置き、成果を数字で示している事例です。数字はご本人が話している実績で、事例ごとに商品・集客の方法・集計の期間が違います。全利用者の平均ではなく、導入すれば同じ成果が出ることを示すものでもありません。
9件のうち5件は、マーケティングの支援やシステムの構築を仕事にしている人が、自社やクライアントの販売を組んだ事例です(灘本さん・辻井さん・中川さん・川崎さん・高見さん)。
9件に共通するのは、セミナーの登壇を減らしたことと、個別相談の前に説明を済ませたことです。秦野さんのように、ライブで成果が出ていたセミナー構成をもとに録画を作り、高い成約率を保っている事例もあります。9件中7件は購入までに個別相談・面談を挟んでおり、人が対応する工程も残っています。
「ライブを録画に変えると成約が落ちるのでは」「録画の前後をどう組めばいいのか」と考えている方に向けて、9件の組み方をまとめました。仕組みそのものと、ライブ開催との違いは「オートウェビナー(自動ウェビナー)とは」で説明しています。
オートウェビナーのUTAGE活用事例9選
いまの状況ごとに、最初に読む事例をまとめました。
| いまの状況 | 最初に読む事例 | 組み方の要点 |
|---|---|---|
| 同じ内容のセミナーや説明会を何度も開いている | torontoさん・川崎さん | ・ライブの説明を録画にし、視聴後に個別相談を置く ・週2〜3回のライブ(torontoさん)、準備を含め2時間以上の説明会(川崎さん)がなくなった |
| 録画にすると成約が落ちないか心配 | 秦野さん | ・成果が出ていたセミナー構成で録画を作る ・月30回の登壇がほぼゼロに ・無料体験と個別面談は残す |
| 関心の低い人も個別相談に来る/相談しても成約しない | 清永さん・中川さん | ・相談の前に録画で説明を済ませる ・相談の時間が1時間から30分ほどに(中川さん) |
| ライブで行う企画に人が集まるか不安 | 辻井さん・高見さん | ・3日間の企画を録画3本で自動に(辻井さん) ・リアル開催の企画と録画を並べる(高見さん) |
| 問い合わせに資料を送って終わっている | 垣花さん | 手を動かして体験できる無料レッスンを録画で配信する |
| メールやLINEを送っても反応が見えない | 灘本さん | どこまで見たかでラベル(タグ)を付け、送る内容を分ける |
録画にする説明は、ライブや個別相談で反応を確かめた内容をもとにすると組み立てやすくなります。
前半の5件はライブ開催からの置き換え、後半の4件はそれ以外の使い方です。
10分ごとの開催で日程の壁をなくし、売上約1.5倍|torontoさん(財務コンサルタント)
週2〜3回開いていたZoomのライブセミナーを、10分ごとに次の回が始まるオートウェビナーに置き換えた事例です。セミナーの目的を「個別相談への申し込み」と決めていたことが、録画に変える判断につながりました。

導入前の課題
週2〜3回のライブ開催で、毎回同じ話をしていた
日程が合わず、参加を諦める人がいた
目的は個別相談への案内なのに、セミナーの開催そのものに時間を使っていた
行った施策
- 開催の間隔を「10分ごと」にし、申し込んでから10分以内に見始められるようにする
- ライブで90分話していた内容を、録画では60分に縮める
- 視聴のあとに個別相談を置き、そこからコンサルティング・コーチングを案内する
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| ライブセミナー開催 | 週2〜3回 | 0回(不要に) |
売上は、ライブで開催していたころの約1.5倍になりました。
対面のZoomセミナーでは90分間話していましたが、一方的な視聴となる自動ウェビナーでは、長いと飽きられて離脱されるリスクがあります。
torontoさん
torontoさんが使っている機能は、オートウェビナーひとつです。広告から登録ページ、ウェビナーの案内、個別相談へと進む流れはそのままにして、ライブで開いていた部分だけを録画に置き換えています。

準備を含め2時間以上のライブ説明会が実質ゼロに|川崎洋さん(IT導入補助金コンサルタント)
IT導入補助金の申請サポートを中心に、マーケティングツールの導入とシステム構築の支援も手がける川崎さんが、自社でいちばん負担の大きかったライブ説明会をオートウェビナーに置き換えた事例です。説明会のあとの個別面談は、UTAGEのイベント・予約機能で受け付けています。
IT導入補助金は、2026年から「デジタル化・AI導入補助金」という名称になっています。

導入前の課題
ライブ説明会は準備を含め2時間以上かかり、開ける回数に限りがあった
自分が稼働しなければ商品が売れない状態だった
セミナーのキャンセル率が3割前後あった
行った施策
- 登録後、決まった順番で自動で届くメール(ステップ配信)で商品の価値を伝えてから、オートウェビナーへ案内する
- ライブの説明会を、録画を使ったオートウェビナーに置き換える
- 視聴後に質問を受け付ける
- 個別面談を予約すると、ZoomのURL入りの予約完了メールがすぐに届くようにする
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 事務作業時間 | 毎日約3時間かかっていた | ほぼ不要に |
| ライブ説明会 | 準備を含め2時間以上 | 実質ゼロ |
| セミナーキャンセル率 | 従来は3割前後 | 2割以下へ改善 |
ライブ説明会で「実質ゼロ」になったのは、1回ごとの説明会の準備と登壇にかかっていた時間です。事務作業時間(メール作成・資料調整・決済確認など)の削減は、オートウェビナーだけでなく、予約・決済・会員サイトでの納品の自動化も含めた結果です。
また、オートウェビナー視聴後に質問をいただく工夫をしたことで、個別面談前に一体感が生まれ、当日の商談の雰囲気も向上しています。
川崎洋さん
講師が同席しない録画の配信では、その場の質問に講師が答えることはできません。川崎さんは、録画でも一方的な配信にならないよう「ライブ感」を出したうえで、視聴後に質問を受け取ってから面談に進んでもらう形で補っています。
録画の配信でも参加している感覚を持ってもらう工夫は、録画であることを伏せることとは別です。録画で配信していることと、質問をどこで受け付け、いつ答えるかは、申込ページや案内に書いておきます。チャット欄の扱いは、後半の「録画の作り方と、質問の受け方」で説明します。
リアル開催のセミナーを録画にし、視聴の分析を続けて反応率約2倍|灘本敏さん(マーケティング支援・養成講座運営)
マーケティング支援とマーケティングディレクター養成講座などを手がける灘本さんが、毎回リアルで開いていたセミナーをオートウェビナーに切り替えた事例です。切り替えたあとも、誰がどこまで見たかを分析し続けています。

導入前の課題
セミナーを毎回リアルで開催し、その都度対応していた
オンラインコースを販売した実績がなく、新しい収益の柱がなかった
施策が一過性で終わり、事業の資産として積み上がっていなかった
行った施策
- リアルのセミナーを、録画を使ったオートウェビナーに切り替える
- LINEのアンケートの回答に応じてラベルを付け、送る内容を分ける
- 「視聴してほしい箇所まで見たか」でラベルを付け、その後の配信の流れを分ける
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| セミナー運営 | 毎回リアル開催していた | 完全自動化 |
「完全自動化」は、毎回リアルで開いていたセミナーを録画の配信に置き換えたことを指します。視聴や成約の分析と、配信の改善は灘本さんが続けています。配信したメッセージへの反応率は、約2倍になりました。
また、動画についても「いつ見られるのか」「いつ見たユーザーのコンバージョン(成約)が多かったか」など、数値の裏側まで分析することを心がけています。
灘本敏さん
反応率が約2倍になったのは、自動化そのものではなく、自動化したうえで分析と改善を続けたためです。アンケートの回答と、動画をどこまで見たかの両方で、相手の関心の度合いを見分けています。
月30回のセミナー登壇がほぼゼロに、短期集中レッスンの成約率は約50%|秦野真里さん(ジャズレッスン講師)
楽器愛好者向けのジャズレッスン講座で、月30回登壇していたセミナーをオートウェビナーに置き換えた事例です。ウェビナーの直後には売らず、会員制コミュニティの2週間無料体験を挟み、その期間中の個別面談で本命の商品(6か月〜1年の短期集中レッスン)を案内しています。

導入前の課題
使える時間の半分を、集客のためのセミナーや勉強会に取られていた
広告から1回のセミナーで販売するのが難しく、接触回数を増やす必要があった
成約率は悪くないのに、売上を伸ばす施策に時間を回せなかった
行った施策
- 手動開催で成果が出ていたセミナー構成をもとに録画を作り、その後も内容をかなりの回数改訂する
- 冒頭で受講方法を説明し、「共感したら8と入力してください」と数字でコメントしてもらう
- ウェビナーのあとに2週間の無料体験を挟み、その期間中の個別面談で短期集中レッスンを案内する
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| セミナー登壇 | 月30回の開催に追われていた | ほぼゼロに |
年収は10倍以上になりました。空いた時間で始めた講師向けの講座事業も含めた数字です。
自動ウェビナーでも高い成約率を維持できているのは、いきなり自動化するのではなく、もともと手動開催で「成果が出ていたセミナー構成」をベースに自動化へ移行したためです。
秦野真里さん
短期集中レッスンを案内する個別面談は1人約15分で、面談した人の約半数が申し込んでいます(成約率約50%)。秦野さんは、オートウェビナーと無料体験で時間をかけて価値を伝え、レッスンが必要な人とだけ面談しているからだと話しています。
3日間チャレンジ企画を録画3本で自動化し、3日間で個別相談44件|辻井公明さん(プロモーション支援)
講師などクライアントの商品を広めて売るプロモーターの辻井さんが、通常はライブで行う「3日間チャレンジ企画」を、オートウェビナー3本をつなげて自動にした事例です。3日間チャレンジ企画は、短期集中のプログラムで課題に取り組んでもらい、信頼関係を築いてから講座を案内する販売方法です。

導入前の課題
参加者が集まらなくても開催する必要があり、講師とプロモーターの両方に負担がかかっていた
集客が振るわないと講師のやる気が下がり、改善のサイクル(PDCA)が止まるおそれがあった
3日間を人の手で回す前提の企画だった
行った施策
- Day1〜Day3のオートウェビナーを作り、どれも「毎日同時刻に開催」にする
- メールとLINEで各日の視聴ページを順に案内し、終わったあとは見返せないようにする
- 各Dayの終了後に、個別相談の予約ページを案内する
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 3日間チャレンジの運営 | 参加者が少なくても開催が必要 | 完全自動化 |
「完全自動化」は、3日間の録画の配信と、個別相談の予約ページへの案内までです。コメント欄の書き込みへの回答と、個別相談から先の販売は人が担当します。個別相談44件は見込み客の登録300件のうちの件数で、うち26件はDay1が終わった時点で入っています。この企画の売上は、広告費100万円に対して約900万円です(利益の額ではありません)。
その点、自動ウェビナーであれば「参加者が少ない中でライブをする」という事態を避けられるため、信頼を失うリスクを最小限に抑えられます。
辻井公明さん
ここでいう信頼は、講師とプロモーターのあいだの信頼関係です。集客が振るわない中でライブをすると講師のやる気が下がり、改善が続かなくなる、という判断でした。視聴者に向けては、視聴するときの注意点を事前に示し、コメント欄の書き込みには後日のメッセージ配信で答えています。
ここからの4件は、ライブのセミナーを置き換えたものではありません。3件は、従来の販売の流れにオートウェビナーを新しく加え、1件はリアル開催の企画と並べて使っています。
相談の前に録画を挟み、参加者の20%程度が個別相談へ|清永仁さん(地方集客コンサルタント)
地方の事業者を対象にした集客コンサルタントの清永さんが、メルマガからいきなり個別相談を案内していた流れを改め、メルマガと個別相談の間にオートウェビナーを挟んだ事例です。録画の内容は、お客様の声を聞きながら何度も撮り直しています。

導入前の課題
個別相談に「一度話を聞きたいだけ」の人も来て、労力が見合わなかった
個別相談に申し込まなかった人には、毎日メルマガを送るだけになっていた
相談はすべて自分で対応していた
行った施策
- 「売り込みはしない」と伝える内容でオートウェビナーを作り、関心の高い人が個別相談に進むようにする
- 動画を指定の時間まで見た人にラベルを付け、どこまで見たかで送るステップ配信の内容を変える
- 「10分毎開催」と「日時指定開催」で登録率の違いを比べ、何曜日の何時の参加率が高いかまで調べる
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 個別相談の層 | 「話を聞きたいだけ」の方も来ていた | 購入意欲の高い層へ |
導入後の実績は、ウェビナー参加率25%程度、参加者のうち個別相談に申し込んだ人が20%程度、成約率25%程度です。清永さんは、広告費を抑えて運用していた期間の実績だと添えています。年間売上は約1,000万円です。
お客様の声を聞きながら、何度もウェビナーの内容を見直し、撮り直しを行いました。
清永仁さん
清永さんがオートウェビナーを挟んだのは、相談の件数を増やすためではなく、相談に来る人の関心の高さをそろえるためです。「売り込みはしない」と伝える内容にして、それでも申し込む人が相談に来るようにしています。
成約ゼロだった個別相談の手前に録画を置き、相談時間が1時間から30分ほどに|中川瞬さん(法人向けの通販システム・コンサルティング)
マーケティング・システム会社を経営し、企業のマーケティング支援やシステムの導入・運用も手がける中川さんが、特許を取得した通販システムとコンサルティングを、個人向けから経営者向けに切り替えたときの事例です。経営者に直接個別相談で案内する流れでは、広告費100万円をかけて相談11件・成約ゼロでした。
そこから、相談の手前にオートウェビナーを置いて立て直しました。

導入前の課題
個別相談を11件行ったが、成約はゼロだった
広告費100万円が赤字になった
商品の優位性や他社との違いが、相談の段階でまったく伝わっていなかった
行った施策
- 成約しなかった11件の相談を読み直し、経営者が判断に使う材料を洗い出す
- その材料を入れた動画でオートウェビナーを作り、個別相談の手前に置く
- 登録から相談の申込までをスプレッドシートに書き出し、参加しなかった人・買わなかった人には別の配信で改めて案内する
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 広告費に対する売上(ROAS) | 0%(成約ゼロ) | 300% |
| 個別相談の時間 | 1件あたり1時間 | 30分ほどに短縮 |
ROASは広告費に対する売上の割合で、100%で広告費と同額です(利益ではなく売上で見た割合です)。売上は4,415万円です。ROASと売上は、どちらも、スプレッドシートでの計測と、参加しなかった人・買わなかった人への再案内を含めた施策全体の結果です。
成約ゼロだった11名の個別相談(失注データ)を分析した結果、商品内容の優位性や、他社とのサービスの違いが、個別相談の段階でまったく伝わっていないことが判明しました。
中川瞬さん
相談の時間が短くなったのは、説明が相談の前に済んでいるためです。この案件は中川さんの会社が共同事業として手がけ、講師が実施しているもので、個別相談もその講師が担当しています。
資料送付だけだった問い合わせ対応を、手を動かす録画の無料レッスンに|垣花夏未さん(ボディーアートのサロン・スクール運営)
ボディーアート(フェイクタトゥー)のサロンとスクールを社員3名で運営する垣花さんが、資料を送って終わりだった問い合わせ対応を、オートウェビナーで開く「無料レッスン」に変えた事例です。

導入前の課題
問い合わせに資料を送って終わりで、申込につながっていなかった
社員3名で、スクールの運営に手一杯だった
「実際にやってみないとわからない」ジャンルで、申し込む前の心理的なハードルが高かった
行った施策
- 資料を受け取れるページで登録してもらい、メールとLINEの配信のあとで無料レッスンへ案内する
- 無料レッスンの中で、視聴者に実際に手を動かして体験してもらう
- 講座を買わなかった人には、5,000円前後のインクやタトゥーシールを案内する
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 集客 | 問い合わせ対応のみ | Meta広告(Facebook・Instagram)からほぼ自動で |
| 体制 | 社員3名で運営に手一杯 | 増員なしで規模を拡大 |
売上は、導入前の年商100万円程度から、導入後は月商100〜200万円になりました。この売上は、Meta広告での集客や、講座を買わなかった人への商品の販売も含めた流れ全体の結果です。
無料レッスン(ウェビナー)の中で、実際に手を動かして体験していただくコンテンツを作成しました。
垣花夏未さん
見せるだけの動画にせず、視聴者が手を動かす内容にしたことで、垣花さんは「想像よりも簡単」という実感を持ってもらえたと話しています。講座を買わなかった人向けの商品で広告費の約半分を回収できているため、広告を出し続けやすくなっています。
リアル開催の企画と録画を並べ、視聴した時間で次の案内を分ける|高見英作さん(起業塾・スクールのプロデューサー)
起業塾やスクールのプロデュースを手がける高見さんが、クライアントの起業塾の集客で、リアル開催のチャレンジ企画とオートウェビナーを並べて使った事例です。登録した人をステップ配信のあとでこの2つに分けて案内しており、すべてを録画に置き換えてはいません。

導入前の課題
登録ページ(LP)の作成からリマインド、退会処理まで手作業が多く、業務が回らなくなりかけていた
リアルタイムのセミナーを都度開催しており、キャンペーンの回数を打てずにいた
案件が多いのに、スタッフが少なかった
行った施策
- 80分の録画で、視聴した時間を4段階(5分・32分・56分・64分が目安)に分け、別々の配信の流れに送る
- 動画の中で「LINEで『応募』と送ってください」と案内し、送った人を個別相談の案内に移す
- 送らなかった人には、元の配信の流れで予約を促すステップ配信を流す
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 月商 | 数百万円 | 1,000万円以上に増加 |
月商はクライアントの起業塾の実績です。半年間の売上約1.2億円も含め、LPの量産・リマインド・入退会処理・追加商品の案内の自動化と、広告をかけたチャレンジ企画を含む施策全体の成果です。
このように、離脱した時間に応じたステップ配信を自動化し、見込み客の拾い上げを図っています。
高見英作さん
5分で見るのをやめた人には視聴を促し、64分まで見た人には本命の講座の案内を見たくなる内容を送ります。途中で視聴をやめた人にも、やめた時点に合った案内を送っています。
9件を並べてわかったこと
9件を並べて見えたことを4つ挙げます。件数の多い組み方が正解という意味ではありません。
9件に多い組み方(オートウェビナーの前後)
-
1
登録してもらい、案内する
- 広告やSNSから登録ページへ
- メールやLINEで視聴ページを案内する
-
2
オートウェビナー
- 10分ごと・毎日など、決めた時刻に開催
- 視聴後に個別相談などへ案内する
-
3
個別相談(面談)
- 予約をイベント・予約機能で受け付ける事例もある
- 本命の商品を案内する
視聴状況に応じて配信を分ける(9件中3件)
- 見てほしい箇所まで見たかでラベルを付ける
- 見るのをやめた時点ごとに別の配信の流れへ送る
9件中7件が、オートウェビナーを見たあとに個別相談(面談)へ進む流れです(うち秦野さんは、間に無料体験を挟みます)。
録画にしたあとの変化:3件の実績
ライブから録画に変えたあとの変化は、3件で次のとおりです。
- 秦野真里さん:自動にしても、手動のころからの高い成約率を保てていると話しています
- torontoさん:売上が約1.5倍に。日程の都合で参加できなかった人が視聴し、個別相談に来るようになったと説明しています
- 川崎洋さん:セミナーのキャンセル率が、3割前後から2割以下に下がりました
視聴後から購入までの主な経路:9件中7件が個別相談・面談
相談・面談の前に説明を済ませる点は7件に共通していますが、オートウェビナーを置いた理由は事例ごとに違います。清永さんは相談に来る人の関心の高さをそろえるため、中川さんは経営者が判断に使う材料を先に伝えるため、秦野さんは無料体験で価値を伝えたあと、レッスンが必要な人とだけ話すために置いています。

録画の作り方と、質問の受け方
録画の作り方にも、事例ごとの工夫があります。
- torontoさん:ライブで90分話していた内容を、最後まで見てもらえるよう60分に縮めた
- 清永さん:お客様の声を聞きながら、何度も内容を見直して撮り直した
- 秦野さん:展開の早い構成にし、テンポに緩急をつけ、内容をかなりの回数改訂した
- 灘本さん:視聴のタイミングと成約の関係まで分析している
質問の受け方も事例ごとに違います。川崎さんは視聴後に質問を受け付けてから個別面談に進んでもらい、辻井公明さんは視聴するときの注意点を事前に示したうえで、コメント欄の書き込みには後日のメッセージ配信で答えています。秦野さんは冒頭で受講方法を説明し、数字でコメントしてもらう形で反応を集めています。
UTAGEでは、動画をUTAGEにアップロードした場合に、視聴中の参加者が書き込めるチャット欄を付けられます(動画配信サービスのVimeoに置いた動画では使えません)。
どこまで見たかで、次の案内を分ける:9件中3件
清永さん・灘本敏さん・高見英作さんの3件は、動画をどこまで見たかで、その後に送る配信を分けています。清永さんと灘本さんは、指定の箇所まで見た人にラベルを付けています。清永さんはラベルの有無でステップ配信の内容を出し分け、灘本さんは配信の流れを分けています。
高見さんは、視聴した時間を4段階に分け、それぞれ別の配信の流れに送っています。
この3件のほかに、中川さんは、ウェビナーの申込や視聴完了をスプレッドシートに書き出して、数字を確かめています。
UTAGEでは、動画の視聴に合わせた自動案内(動画連動アクション)で、実際に再生した時間の合計か、指定した箇所まで再生したかを条件にして、ラベルを付けたり配信の流れを移したりできます。使うには、メールやLINEの配信の流れ(シナリオ)から、登録している人に視聴ページのURLを送ります。
登録から配信までの組み方は「ステップ配信とは」で説明しています。
導入するときに用意するものと、人が続ける作業
オートウェビナーを使うには、録画のほかに、視聴ページと、視聴ページを案内するメールやLINE、視聴後の個別相談や購入へのリンクを用意します。9件も、広告や登録ページ、メール・LINEでの案内と組み合わせて使っています。
事例を参考にするときは、登録者を集める方法、録画で説明する内容、視聴後の相談や質問に対応する人の3つを、自分の事業でも用意できるかが判断の材料になります。
UTAGEの月額料金は21,670円(税込)で、ブラウザで視聴するオートウェビナーはこの中で使えます。案内をメールで送るなら送信用のサーバーとドメインの費用が、LINEで送るならLINE公式アカウントの利用料が、決済を受けるなら決済代行会社の利用料が、別にかかる場合があります。
動画・画像・音声の保存容量は合計1TBを超えると、容量の追加が別料金になります。Zoomのアプリ上で自動配信する「Zoom自動ウェビナー機能(β版)」は、これとは別の有償オプションで、Zoom側の有料契約も必要です。料金は2026年10月時点のものです。
仕組みを作ったあとも、人の作業は残ります。清永さんは「正直、UTAGEでの仕組み構築は、一朝一夕で簡単にできるものではありません。」と話し、オートウェビナーに登録する人の割合(登録率)がやや下がってきていることを、次の課題に挙げています。
録画の見直しは清永さん・秦野さんが、視聴や配信の結果の分析は灘本さんが、質問への対応は川崎さん・辻井さんが続けています。
まとめ
9件は、ライブで繰り返していた説明や、個別相談の前の説明を録画に任せています。そのうち7件は、視聴後の個別相談・面談を人が担っています。秦野さんのように、ライブで成果が出ていた構成をもとに録画を作り、高い成約率を保っている事例もあります。
オートウェビナーの仕組みや、ほかの方法がよい場面は「オートウェビナー(自動ウェビナー)とは」に、オートウェビナー以外の使い方も含めたコーチ・コンサルの事例は「コーチ・コンサルのUTAGE活用事例15選」にまとめています。


